ヨルダン軍、シリア国境で武装兵2人殺害、麻薬密輸か
ヨルダンはアサド政権時代にシリア南部を支配していた親イラン民兵がカプタゴン(アンフェタミン系薬物)を密輸し、利益を上げていると非難してきた。
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ヨルダン軍当局は2日、シリア国境沿いで武装兵2人を殺害したと明らかにした。
それによると、事件は1日に発生。身元不明の武装集団がシリア側から侵入を試みたという。
ヨルダン軍は詳細を明らかにしなかったが、「残りの武装兵はシリア側に逃走した」とだけ述べた。
ヨルダンはアサド政権時代にシリア南部を支配していた親イラン民兵がカプタゴン(アンフェタミン系薬物)を密輸し、利益を上げていると非難してきた。
ヨルダン軍は過去数カ月間、麻薬密輸などに関連する国境越えの侵入未遂事件を何件か報告している。
ヨルダンのアブドラ2世国王(King Abdullah II)とシリア暫定政府のシャラア(Ahmed al-Sharaa)大統領は2月末、ヨルダンの首都アンマンで会談し、麻薬や武器の密輸から国境を守るために協力することで合意した。
カプタゴンは「貧乏人のコカイン」と呼ばれ、アラブ諸国や欧州などで人気を集めている。シリア内戦でもカプタゴンが出回り、多くの戦闘員が恐怖心を薄れさせるために使用したとされる。
シリアのカプタゴン産業の規模は数十億ドルと推定されている。シャラア氏はカプタゴンを根絶すると表明している。