◎戦闘はジェニン難民キャンプ内にある建物内で発生。パレスチナ自治政府の治安部隊とアルクッズ旅団が衝突した。
パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプで銃撃戦があり、イスラム原理主義組織「イスラム聖戦」の軍事部門「アルクッズ旅団」の司令官とみられる男が死亡、数人が負傷した。現地メディアが14日に報じた。
それによると、戦闘はジェニン難民キャンプ内にある建物内で発生。パレスチナ自治政府の治安部隊とアルクッズ旅団が衝突したという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは関係者の話しとして、「政府軍は5日前にこの建物を包囲し、14日に突撃した」と伝えている。
治安部隊を率いた准将はアルジャジーラの取材に対し、「これは祖国を保護する作戦のひとつであり、扇動と混乱を根絶するために開始された」と語った。
アルジャジーラによると、治安部隊はジェニン内の複数の病院も包囲し、イスラム聖戦の拠点を捜索したという。
イスラム聖戦はコメントを出していない。
アルジャジーラはパレスチナ解放人民戦線(PFLP)に近い関係者の話しとして、「治安部隊が司令官の遺体を回収し、葬儀を妨害している」と報じた。
それによると、治安部隊は司令官の葬儀に大勢の市民が集まることを恐れ、遺体を回収したという。