◎この元諜報員を含む乗客21人と乗組員2人を乗せた観光船は28日に出港、転覆した。
イスラエルの対外諜報機関モサドは31日、北部ロンバルディア州のリゾート地にあるマジョーレ湖で観光船が転覆した事故について、死亡が確認された4人の中にモサドの元諜報員が含まれていたと公表した。
この元諜報員を含む乗客21人と乗組員2人を乗せた観光船は28日に出港、転覆した。
イタリアの諜報員2人とロシア人女性1人が死亡したとされる。
イスラエル首相府はモサドに代わって声明を発表し、元諜報員の遺体はイスラエルに移送されたと明らかにした。
外務省は「治安部隊の元隊員が死亡した」と報告していたが、名前、年齢、経歴は明らかにしていなかった。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は遺族に哀悼の意を表し、「故人の情報は仕事の性質上、公表できない」とした。
イタリア警察も生存者19人の身元や職業に関する情報を公表していない。現地報道によると、この19人にはイタリアとイスラエルの情報機関メンバーが含まれており、「今回の外遊は打ち合わせの一環であった可能性がある」と伝えている。
またイタリアの複数の日刊紙は情報筋の話しとして、「生存者はテルアビブ行きの専用機に乗り、出国した」としている。
ボートの乗組員は検察の取り調べを受けたと伝えられている。