◎火災は2日、イスタンブール中心部にある16階建てビルの1階もしくは地下1階で発生した。
トルコ・イスタンブールの改装中のナイトクラブで発生した火災について、消防当局は3日、溶接の火花が可燃物に引火した可能性が高いという見方を示した。
アナトリア通信は消防当局者の話しとして、「荷物が散乱する現場で溶接作業を行い、引火した可能性が高い」と伝えている。
火災は2日、イスタンブール中心部にある16階建てビルの1階もしくは地下1階で発生。改装工事中のナイトクラブ「マスカレード」から出火し、3階まで延焼。工事関係者など29人が死亡、1人が重傷を負った。
当局は無許可で改修工事を行ったとして、クラブの支配人や工事責任者など9人を拘束、取り調べを行っている。
報道によると、改修工事は4月9日に終了し、10日から営業を再開する予定だったという。
イスタンブール市長室の広報担当は記者団に対し、「消防が出火原因を調べており、コメントできることはない」と語った。中央政府は検察庁に調査を命じている。
イマモール(Ekrem Imamoglu)市長によると、この業者は必要な許可を得ずに改修工事を行っていたという。
一方、アナトリア通信は火元について、「防音材と装飾材を取り付けるために使用していた溶接機の火花が引火した可能性が高い」と伝えている。
それによると、溶接機が爆発し、他の建設資材に燃え広がったという。
アナトリア通信は匿名の消防当局者の話しを引用している。他のメディアも同様の報道を行った。消防は公式声明を出していない。
アナトリア通信によると、改修工事を行っていたエリアには建築資材や荷物が散乱し、出入り口周辺にも物が大量に置かれていたという。