トルコ・イスタンブール市長、刑事裁判への出廷を拒否

イスタンブールでは3月にイマモール氏が逮捕されて以来、エルドアン大統領と与党・公正発展党(AKP)に抗議する小規模な抗議デモが続いている。
トルコ、最大都市イスタンブールのイマモール市長(Getty Images)

トルコ・イスタンブールのイマモール(Ekrem Imamoglu)市長が13日、裁判への出廷を拒否した。

イマモール氏の弁護団は声明で、「当局による審理場所の変更は違法であり、受け入れられない」と表明した。

イスタンブールでは3月にイマモール氏が逮捕されて以来、エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と与党・公正発展党(AKP)に抗議する小規模な抗議デモが続いている。

13日の審理はイマモール氏が直面する数多くの刑事裁判のひとつである。

捜査当局はイマモール氏を含む政治家や活動家をテロ関連容疑で逮捕・起訴した。

いずれかの事件で有罪判決が下れば、イマモール氏は公民権を剥奪されることになる。

野党・共和人民党(CHP)はエルドアン氏とAKPがライバルを排除するために捜査機関を利用したと主張。イマモール氏を解放するよう求めている。

CHPは2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。

CHPは12日の声明で、「イマモール市長と弁護団は当局が違法な手続きにより、審理の場所を勝手に変更したため、出席しない」と述べた。

弁護団はイマモール氏の声明をSNSに投稿。「裁判の原則に反する、このような違法な審理には出席しない」と非難した。

CHPイスタンブール支局はX(旧ツイッター)への投稿で、12日の審理がイスタンブール中心部の裁判所からイスタンブール西部の刑務所に変更になったと明らかにしていた。イマモール氏はこの刑務所に勾留されている。

イスタンブール地裁は裁判が終わるまでイマモール氏を勾留するよう命じている。

イマモール氏の逮捕以来、捜査当局はCHPの党員、イスタンブール市当局の職員、およびCHPが第1党となっている自治体職員を含む数十人を逮捕した。

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