◎イスタンブールは2015年以降、プライド・パレードを禁じているが、それでも毎年数百人が国際女性デーなどに合わせてパレードを行い、機動隊と衝突している。
2024年6月30日/トルコ、イスタンブール、LGBTQプライド・パレード(AP通信)

トルコ・イスタンブールの中心部でLBGTQ+(性的少数者)によるプライド・パレードが行われ、100人以上が県知事室に抗議した。

地元メディアによると、県知事室と警察は様々な違法グループが参加しているとして、今年もプライド・パレードを許可しなかったという。

警察は中心部の繁華街にあるイスティクラル通りと広場にフェンスを設置し、プライド・パレードを妨害した。

イスタンブールは2015年以降、プライド・パレードを禁じているが、それでも毎年数百人が国際女性デーなどに合わせてパレードを行い、機動隊と衝突している。

100人以上のグループは警察のバリケードを回避するため、中央広場の反対側に集まり、虹色の旗を振りながら行進した。

現地メディアによると、デモ隊は警察が到着すると分散してその場を離れ、別の場所で行進を再開したという。

デモの主催者は少なくとも15人が「恣意的に拘束された」と報告している。

X(旧ツイッター)などで拡散された動画にはデモ隊がエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を差別主義者と非難したり、政治家に差別的な言葉を使わないよう求める様子が映っていた。

トルコは以前、プライド・パレードを許可する数少ないイスラム国家のひとつであった。最初の禁止令は2003年、エルドアン氏が政権を握った翌年であった。

政府は近年、イスラムの教えに否定的は考えを示すグループのデモを許可しない、厳しいアプローチをとっている。

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