◎爆発は13日の現地時間16時20分頃に歩行者天国のイスティクラル通りで発生した。
トルコ当局は13日、最大都市イスタンブールの繁華街で爆発があり、少なくとも6人が死亡、81人が重軽傷を負ったと発表した。
国営アナトリア通信によると、爆発は現地時間16時20分頃に歩行者天国のイスティクラル通りで発生したという。
大統領府は「女性がテロに関与している可能性がある」と報告したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
エルドアン（Recep Tayyip Erdogan）大統領は記者会見で爆発を「攻撃」と明言し、「犯人は罰せられる」と述べた。
またエルドアン氏は何者かが攻撃に関与しているという見方を示したが、詳細は明らかにしなかった。
オクタイ（Fuat Oktay）副大統領によると、負傷者81人のうち少なくとも2人が重体。
イスティクラル通りのインターネットカフェにいた女性はAP通信の取材に対し、「多くの人が逃げ惑うところを見た」と語った。
AFP通信は目撃者の話を引用し、「爆発音はとても大きく、黒煙が上がった」と報じている。
隣国ギリシャのミツォタキス（Kyriakos Mitsotakis）首相はSNSに声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表した。在トルコ・米国大使館も声明を発表している。
トルコは2015年から2017年にかけて複数回爆弾テロに見舞われ、治安当局者を含む500人以上が死亡している。
攻撃の一部はイスラム国（ISIS）によるもので、その他は数十年に渡って自治権の拡大や独立を求めてきたクルド人武装勢力の犯行だった。
トルコ政府は同国南東部に拠点を置く反政府武装組織「クルド労働者党（PKK）」をテロ組織に指定している。
一連のテロ攻撃後、トルコ軍はシリアとイラク北部で活動するクルド人武装勢力に対する軍事作戦を開始し、国内ではクルド人の政治家、ジャーナリスト、活動家を取り締まっている。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。EUと米国もPKKをテロ組織に指定している。
