イスラエル・テルアビブでガザ紛争の終結求めるデモ
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午後の時点で7万9152人(行方不明者含む)、負傷者は16万2005人となっている。
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イスラエルの最大都市テルアビブで6日、ガザ紛争の即時終結と人質全員の解放を求めるデモが行われ、数万人が市内を行進した。
デモ隊はトランプ(Donald Trump)米大統領に対し、紛争の即時終結と人質の解放をイスラエル政府に強制するよう訴えた。
現地メディアによると、デモ隊は市中心部の公共広場に集まり、ガザ市で地上作戦を本格化させたネタニヤフ政権に抗議したという。
ある参加者は「トランプ大統領、この戦争を止めることができるのはあなただけだ」と書かれたプラカードを掲げていた。
ロイター通信の取材に応じた女性は「ガザの命運を握っているのはイスラエルではなく、トランプ大統領だ。彼が本気でやめろと言えば全て終わる」と語った。
イスラエル軍は4日、ガザ地区北部ガザ市の40%を掌握したと発表した。
イスラム組織ハマスに捕らえられている人質の多くがガザ市にいるとみられ、制圧作戦が本格化したことで、イスラエル国民の間に絶望感が漂っている。
人質の家族や支援者らはガザ市への攻撃が人質の命を危険に晒すのではないかと懸念している。
地元メディアによると、イスラエル軍の一部の高官も同様の懸念を抱いているという。
イスラエルはガザ市の退避期限を10月7日に設定。それ以降に攻撃を本格化させるとみられていた。
国際社会は地上作戦による多大な犠牲と、ガザ市にとどまる推定100万人の市民の一斉避難に深刻な懸念を表明。イスラエルに自制を求めている。
イスラエルとハマスの交渉は破綻し、カタール、エジプト、米国が再交渉を仲介しているが、停戦が実現する見通しは立っていない。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午後の時点で7万9152人(行方不明者含む)、負傷者は16万2005人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。