イスラエルのクルーズ船がデモ隊に遭遇、ギリシャ観光せず出航
シロス島の港にはガザ紛争に抗議する市民約150人が集まり、パレスチナの国旗を掲げて抗議した。
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イスラエルの観光客を乗せたクルーズ船がギリシャのシロス島に到着したものの、乗客が下船しないまま出港した。現地メディアが22日に報じた。
シロス島の港にはガザ紛争に抗議する市民約150人が集まり、パレスチナの国旗を掲げて抗議した。
デモ隊は「ジェノサイドを止めろ」「地獄にエアコンなし」と書かれた横断幕を掲げ、クルーズ船「クラウン・アイリス」が停泊していた桟橋付近に集まった。
現地メディアによると、暴力は確認されず、逮捕者も出なかった。
このクルーズ船はイスラエルの企業マノ・クルーズが運営。約1700人の乗客を乗せ、地中海の島国キプロスに向かっている。
ギリシャの沿岸警備隊は22日、クルーズ船が午後3時頃に出航したと述べたが、当初の予定より早く出航した理由には言及しなかった。
マノ・クルーズも声明を出し、「シロス島の状況を踏まえ、別の観光地へ向かうことを決定しました」と述べた。
また同社は「すべての乗客と乗組員は新しい目的地へ向かう途中、船内で休息し時間を過ごしています」とした。
イスラエルのサール(Gideon Saar)外相はこのトラブルを受け、ギリシャ外相と電話で話した。詳細は明らかになっていない。