イスラエル軍がレバノン・ベカー渓谷を空爆、ヒズボラ戦闘員ら12人死亡

イスラエル軍とヒズボラは声明を出していない。
2024年11月26日/レバノン、首都ベイルート近郊、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍がレバノンのベカー渓谷を空爆し、12人が死亡した。現地メディアが15日に報じた。

それによると、12人のうち5人が親イラン組織ヒズボラの戦闘員とみられる。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「ヒズボラの拠点とみられる施設が標的となり、戦闘員5人とシリア国籍の市民7人が死亡した」と伝えている。

このシリア人7人はベカー渓谷の農場で働いていたとのこと。

イスラエル軍とヒズボラは声明を出していない。

イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。

イスラエル軍は協定発効後も首都ベイルートや南部を定期的に攻撃。そのほとんどがヒズボラの戦闘員やその関連施設に対するものである。

イスラエルとヒズボラは停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が南部を管理することで合意していた。

しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。

レバノン政府は現在、大打撃を受けた南部地域の再建や南部国境沿いの治安維持に奔走している。世界銀行はレバノンの復興費用を110億ドル以上と見積もっている。

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