◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午後の時点で4万4580人、負傷者は10万5739人となっている。
2024年12月5日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部ハンユニス、イスラエル軍の空爆を受けた難民キャンプ(AP通信)

イスラエル軍が5日、パレスチナ・ガザ地区全域を空爆・砲撃し、少なくとも48人が死亡、201人が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、南部ハンユニスのマワシ地区にある避難民キャンプでは黒焦げになったテントから複数の遺体が運び出された。

イスラエルはマワシ地区を安全地帯と呼んでいたが、4日に複数回空爆し、多くの死傷者が出た。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは今週、イスラエル軍がガザでジェノサイド(集団殺戮)を行っていると非難した。

マワシ地区のキャンプで亡くなった人々の集団埋葬には数百人が参列。ある男性はアルジャジーラの取材に対し、「アムネスティの宣言は遅すぎた」と嘆いた。

ガザの医療関係者によると、直近24時間で死亡が確認された48人の中には女性と子供が複数含まれていたという。

イスラエル軍は5日、イスラム組織ハマスの幹部を標的にしたと声明を出した。

ガザ北部ベイトラヒヤにあるカマル・アドワン病院の院長は声明で、「当院へのドローン空爆により、車椅子を使用していた16歳の少年が死亡、医療従事者を含む数人が負傷した」と明らかにした。

イスラエル軍は2カ月に渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

ガザ当局は北部でかろうじて稼働している3つの病院が繰り返しイスラエル軍の攻撃を受けていると報告している。

北部の包囲は食料・医療物資不足を加速させ、医療システムが崩壊するなど、すでに悲惨な人道状況を悪化させている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午後の時点で4万4580人、負傷者は10万5739人となっている。

大飢饉が迫る中、ハマスの幹部は5日、仲介国がイスラエルとの間接交渉を進めていると述べ、「取引が手の届くところにあると期待している」と表明した。

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