▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は24日午後の時点で5万1355人、負傷者は11万7248人となっている。
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イスラエル軍が24日、パレスチナ・ガザ地区北部やガザ市などを空爆し、過去24時間で少なくとも60人が死亡、200人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。
それによると、北部ジャバリアでは複数の建物が標的となり、一家12人を含む少なくとも30人が死亡、大勢が瓦礫の下敷きになったという。
ガザ市では難民キャンプで大きな爆発があり、大勢が死傷した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は24日午後の時点で5万1355人、負傷者は11万7248人となっている。
イスラエル軍が3月18日に空爆を再開して以来、2000人以上のパレスチナ人が死亡、5000人以上が負傷し、50万人近くが強制退去を余儀なくされた。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
イスラエルは3月初めにガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は「未曽有の大飢饉」が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は24日、人道支援物資を積んだ3000台のトラックがガザに入るのを待っていると明らかにした。
UNRWAは最新の状況報告で、ガザ地区内の小麦粉が底をつき、飲料水や医薬品を含むその他物資も枯渇し、数万人が餓死寸前の状況に追いやられていると述べた。
またUNRWAは「地区内の国連施設などに身を寄せていたパレスチナ人少なくとも742人がイスラエルの攻撃で死亡、2400人以上が負傷した」と明らかにした。
ガザ地区内で死亡した国連職員は290人を超えている。
UNRWAはガザ地区全域で115の避難所を運営中。約9万人がボロボロのテントや屋外で寝泊まりしている。