◎パレスチナ側の死者は2万1000人を超え、6万人近くが負傷。行方不明者は数千人にのぼり、実際の死傷者数はこれよりはるかに多いとみられる。
イスラエル軍は28日、パレスチナ・ガザ地区の避難所、民家、ハマスの拠点を空爆し、数十人を殺害した。
イスラエル政府は人道的停戦を求める国連安保理やイスラム諸国の呼びかけを一蹴し、ハマスを撃滅するまで攻撃を継続すると誓っている。
パレスチナ側の死者は2万1000人を超え、6万人近くが負傷。行方不明者は数千人にのぼり、実際の死傷者数はこれよりはるかに多いとみられる。
イスラエルでは少なくとも1200人が死亡。政府はハマスに拘束された人質100人超の奪還を目指し、地上侵攻を進めている。
国連はガザの市民約230万人の85%が避難所などに身を寄せていると推定。そのほぼ全てが食料の確保に苦労し、いつ餓死してもおかしくない状況に追いやられている。
ガザの保健当局によると、北部の難民キャンプと民家が空爆を受け、女性と子供を含む少なくとも21人が瓦礫の下敷きになったという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「民家3棟がイスラエル軍の空爆で吹き飛び、2歳、7歳、8歳の子供3人を含む家族12人が瓦礫に押しつぶされ死亡したと推定される」と伝えている。
SNSで共有された動画には、この民家とみられる瓦礫を手で取り除こうとする人々の姿が映っていた。
アルジャジーラの取材に応じた女性は「隣の民家も粉々になり、家族9人が下敷きになった」と語った。
米国はイスラエルに支援を提供する一方、民間人を保護し、より多くの援助を受け入れるための措置をとるよう求めている。
しかし、国連はガザに運び込まれる食料、燃料、医療品などの支援物資はまだ必要量をはるかに下回っており、民間人の4人に1人が飢えていると指摘している。