◎パレスチナ側の死者は3万7500人近くに達し、今も増え続けている。
パレスチナの保健当局は21日、イスラエル国防軍(IDF)がラファ北部の避難民キャンプを砲撃し、少なくとも25人が死亡、50人が負傷したと明らかにした。
それによると、IDFの砲弾少なくとも2発が混雑するキャンプに着弾し、火災が発生したという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「沿岸部に設置された2カ所の避難民キャンプに砲弾が少なくとも2発着弾し、数十のテントが爆風とその後の火災で焼失した」と伝えている。
IDFが攻撃したのは同部隊が緩衝地帯に設定したエリアのすぐ外側に位置する。
イスラエル政府は21日、「パレスチナ当局の主張を確認中だが、現時点でIDFが避難所を攻撃した形跡は見られない」と声明を出した。
現地メディアによると、IDFは以前にもこの2つの避難民キャンプを攻撃したことがあるという。そこにイスラム組織ハマスの拠点があるかどうかは不明だ。
国連などによると、このキャンプは数カ月前に運用を開始し、数万人が身を寄せているという。
赤十字の野戦病院近くで親族を看取ったという男性はAP通信に対し、「IDFはキャンプに砲弾を少なくとも2発撃ち込み、多くの人が巻き込まれた」と語った。
一方、IDFは21日、ガザ中心部の戦闘で自軍の兵士2人が死亡、3人が重傷を負ったと発表。5人の身元とは確認されていない。