◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万2438人、負傷者は9万9246人となっている。
イスラエル軍が17日、パレスチナ・ガザ地区北部ジャバリアへの空爆を継続し、子供を含む少なくとも28人が死亡、160人が負傷した。保健当局が明らかにした。
イスラエル軍はガザ北部の包囲網を2週間近く継続。約40万人が身動きが取れなくなっている。
保健当局によると、イスラエル軍は空爆と地上攻撃を並行して行い、複数の建物を粉々に打ち砕き、数カ所で火災が発生したという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に応じた男性は、「火を消す水も飲み水も何もない。子供が焼き殺されるところを黙って見ているしかない」と嘆いた。「これは大虐殺です...」
イスラエル軍は17日午前、イスラム組織ハマスとイスラム聖戦の戦闘員を標的にしたと声明を出した。それによると、戦闘員たちは市民が避難所として利用している建物や学校に武器を保管したり、指揮所を設置していたという。
ハマスは17日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) が運営する学校を戦闘目的で使用しているというイスラエルの主張を否定。「この言いがかりは嘘以外の何ものでもなく、犯罪を正当化するプロパガンダである」と述べた。
17日未明にはガザ市で2度大きな爆発があり、地元当局によると、少なくとも11人のパレスチナ人が死亡したという。
アルジャジーラによると、この空爆も避難所として利用されている学校を標的としたもので、学校敷地内に設置された多くのテントが吹き飛び、火災が発生したという。
ジャバリアの避難民たちはイスラエル軍が空からのミサイル攻撃、戦車からの砲撃、爆弾を仕掛けて遠隔操作で爆発させるなどして、多くの避難所を瓦礫の山に変えたと述べている。
この地域は過去2週間、イスラエル軍の標的となってきた。国連の推計によると、この地域には約40万人が閉じ込められ、逃げ場を失っているという。
イスラエル政府は17日、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル(Yahya Sinwar)氏を殺害したと発表したが、ハマス側はコメントを出していない。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万2438人、負傷者は9万9246人となっている。