中東2025年6月30日

イスラエル軍の刑務所空爆で71人死亡＝イラン司法当局

イランの司法当局は29日、首都テヘランにあるエビン刑務所に対するイスラエル軍の空爆で少なくとも71人が死亡したと明らかにした。

イスラエル軍は23日にエビン刑務所を空爆していた。

エビン刑務所はイランで最も悪名高い刑務所のひとつであり、外国人を含む多くの政治犯を収容している。

専門家はイスラエルがこの刑務所を狙った理由について、「イスラム体制の象徴のひとつを空爆することで、指導部に打撃を与えた」と指摘している。

司法当局の報道官は声明で、「エビン刑務所への攻撃で公務員、兵役中の若者、収容者、収容者を訪問していたその家族、刑務所周辺に住む住民を含む71人が殉教した」と述べた。

また報道官は空爆後に収容者がテヘラン市内の別の刑務所に移送されたと明らかにした。

エビン刑務所には3年間拘束されている2人のフランス人を含む多数の外国人が収容されている。

フランス外務省は先週、「テヘランのエビン刑務所が標的となり、我が国の市民2人が危険にさらされた」とX（旧ツイッター）に投稿していた。

イランとイスラエルの武力衝突は停戦まで12日間続いた。

イスラエル空軍は戦争中、900を超える目標を攻撃し、イランのミサイル生産能力に大打撃を与えた。

イラン当局はこの戦争中に627人が死亡したと報告。イスラエルは28人が死亡したとしている。