◎イラン指導部はガザ紛争が中東全域に拡大する可能性があると繰り返し警告してきた。
イスラエル軍によるシリア空爆でイラン革命防衛隊(IRGC)の戦闘員2人が死亡した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が2日に報じた。
それによると、シリアに駐留していたIRGCの戦闘員2人は2日の空爆で死亡したという。
IRGCは公式ウェブサイトに声明を投稿。「2人はシリアで任務に当たっていた」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
SANAは軍当局者の話しとして、「イスラエル軍は2日未明に首都ダマスカス郊外のいくつかの地域を空爆した」と伝えている。
イギリスのNGOシリア人権監視団は2日、イスラエル軍はダマスカス南部郊外を空爆し、シリア人2人と外国人2人が死亡、5人が負傷したと報告した。
イランはイスラエル軍と対峙するパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスに兵器や戦闘員を供与している。
イラン指導部はガザ紛争が中東全域に拡大する可能性があると繰り返し警告してきた。
シリアにおけるイランの軍事的存在はイスラエルにとって大きな懸念事項であり、イスラエルはイラン軍の北方国境沿いへの進駐を阻止すると言明している。
イスラエル軍はアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。