◎米政府は女性が亡くなったことを承知していると述べたが、イスラエル軍に撃たれたかどうかは明言しなかった。
パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区で抗議デモに参加していた26歳の米国人女性がイスラエル兵に射殺された。現地メディアが6日に報じた。
それによると、この女性は米国籍とトルコ国籍を持つ26歳の女性で、ワシントン大学を卒業したばかりだったという。
AP通信の取材に応じた医療従事者は「亡くなった女性はイスラエル兵に石を投げつけるデモ隊とイスラエル兵との衝突に巻き込まれ、頭を撃たれた」と語った。
米政府は女性が亡くなったことを承知していると述べたが、イスラエル軍に撃たれたかどうかは明言しなかった。ホワイトハウスは声明で、女性が殺害されたことに遺憾の意を表し、イスラエルに対し、何が起きたか調査するよう求めた。
イスラエル軍は6日、暴力的な抗議デモが行われていたエリアで外国人が射殺されたことを認識しており、関係者から話を聞いていると声明を出した。
ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、暴力事件が急増している。
パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸では昨年10月以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で700人近くのパレスチナ人が殺害されたという。
パレスチナ当局は5日、イスラエル軍がヨルダン川西岸郊外の集落で13歳のパレスチナ人少女を射殺したと明らかにした。イスラエル軍はこれに関するコメントを出していない。
地元メディアによると、この少女は何年も前から毎週行われている入植者に抗議するデモに参加していたという。