▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万7035人、負傷者は約11万1091人となっている。
パレスチナ・ヨルダン川西岸地区でユダヤ人入植者が2つの集落を襲撃し、家屋や保育園、小売店などを焼き払った。パレスチナ赤新月社が20日、明らかにした。
それによると、エルサレムの北方3キロに位置する2つのパレスチナ集落が標的になったという。
死傷者の情報はなく、イスラエルとパレスチナ自治政府はコメントを出していない。
イスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協定は19日に発効した。
ガザ当局によると、停戦が発効して以来、南部ラファで97人の遺体を収容したという。
多くのボランティアが行方不明者の捜索を継続中だ。建物の倒壊に巻き込まれた市民は1万人以上と推定されている。
パレスチナ通信(WAFA)は当局者の話しとして、「瓦礫の下敷きになった市民は1万~2万人と推定されているが、正確な数は誰にも分からない」と伝えている。
またWAFAは20日、イスラエル軍がヨルダン川西岸の難民キャンプを急襲し、数十人を逮捕したと報じた。
イスラエルは19日にパレスチナ人受刑者90人を釈放したばかりである。
多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。人々は国連やその関係機関による食料や医療支援を心待ちにしている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は20日、915台の援助トラックがガザ地区に入ったと明らかにした。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万7035人、負傷者は約11万1091人となっている。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。