◎ガザ紛争によるパレスチナ側の死者は3万2000人を超えた。
イスラエル国防軍が21日、パレスチナ・ガザ地区最大のシファ病院の周辺住民に避難を命じ、応じない者は過激派の戦闘員とみなす可能性があると警告した。
イスラエルによるシファ病院とその周辺地域への攻撃は4日目を迎えた。
軍報道官によると、イスラム組織ハマスはシファ病院の地下などに複数の拠点を設けているという。
病院の周辺にとどまる人々はハマスとの戦闘に巻き込まれる恐れがあるとして、その場を離れるよう指示されている。
地元メディアによると、シファ病院には少なくとも3000人のパレスチナ人がとどまっている。その多くが負傷した子供や女性である。
軍報道官は21日、シファ病院内での対テロ作戦を継続していると明らかにした。
それによると、この数日でハマスの戦闘員を140人以上殺害、500人以上を拘束したという。
報道官はシファ病院と周辺地域の軍事作戦について、あと数日続くという見通しを示した。
また報道官は「ハマスだけでなく、イスラム組織イスラム聖戦の幹部数人も拘束した」と明らかにした。
イスラエルはシファ病院の患者が標的になることはないとしたうえで、ハマスがそこに拠点を設け、人間の盾にしていると非難。そこには司令部、武器保管庫、休憩所などがあるとし、動画も公開している。
ハマスはこの主張を否定している。
6週間の休戦と引き換えに人質を解放する交渉はカタールで続いているものとみられる。
ガザ紛争によるパレスチナ側の死者は3万2000人を超えた。