◎ハンユニスはガザ地区第2の都市であり、イスラエル軍による今年初めの空爆と地上攻撃で広範囲に破壊された。
パレスチナ自治区、ガザ南部ハンユニス(AP通信)

イスラエル軍が8日、パレスチナ・ガザ地区南部ハンユニスの住民および避難者に再び避難を命じた。

ハンユニスはガザ地区第2の都市であり、今年初めの空爆と地上攻撃で広範囲に破壊された。

ガザ当局によると、ハンユニスに身を寄せる避難者は数十万人。その全てを別の地域に避難させるのは不可能だという。

ハンユニスに避難命令が出たのは今年2回目。イスラエル軍はイスラム組織ハマスおよびその関連組織の拠点を攻撃するとしている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万9600人超。負傷者は10万人に迫る勢いだ。

ハマスの最高指導者ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が7月31日にイランで暗殺されて以来、中東は緊張状態にある。

フランス大統領府によると、マクロン(Emmanuel Macron)大統領はイランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領と電話会談を行い、地域の安定に永続的なダメージを与える恐れがある報復を避けるために全力を尽くすよう要請したという。

他の指導者たちも停戦を強く求めている。バイデン(Joe Biden)米大統領は6日、エジプトのシシ(Abdel Fattah El-Sisi)大統領と中東の緊張を和らげる取り引きについて電話で協議した。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は週末の閣議で、「イスラエルはすでにイランとその代理人との多面戦争に突入している」と述べ、イランが報復に動いた場合、厳しく対応すると警告した。

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