◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万2000人を超えた。
イスラエル国防軍は24日、パレスチナ・ガザ地区最大の病院であるシファ病院に対する1週間にわたる急襲作戦で素晴らしい戦果を上げたと主張した。
イスラエルは18日からシファ病院への攻撃を開始。イスラム組織ハマスがその地下などに複数の拠点を設置していると述べ、周辺住民に退避を勧告した。
イスラエル紙ハーレツは情報筋の話しとして、「軍当局はこの作戦について、昨年10月の開戦以来、最大の戦果を上げた作戦のひとつと称賛している」と報じた。
イスラエル軍の報道官は18日の声明で、「ハマスの高官がシファ病院をテロ組織の拠点に変え、イスラエルへの攻撃を実施・継続・促進するようパレスチナ人に促している」と述べていた。
イスラエル軍はこの作戦で800人以上を拘束し、そのうち約480人がハマスまたはイスラム聖戦の戦闘員と報告している。
それによると、過激派に所属していないことを証明できた個人のみ、釈放されているという。
この作戦の過程でハマスの戦闘員140人以上が殺害された。
イスラエル軍の報道官は21日、「シファ病院への攻撃はあと数日続くだろう」と述べていた。
一方、ガザの現地メディアは24日、シファ病院とその周辺を制圧したとされるイスラエル軍が食料と水を病院の避難民に届ける映像を公開した。
シファ病院には少なくとも3000人のパレスチナ人がとどまっているとみられ、その多くが負傷した子供や女性である。
病院付近の建物が爆破されたという情報もあり、多くの住民が南部の避難所に退避した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはイスラエル政府関係者の話しを引用し、「ハマスの戦闘員は今もシファ病院内に立てこもっている」と伝えている。
それによると、イスラエル軍はハマスの戦闘員に投降を求めているという。
この紛争におけるパレスチナ側の死者は3万2000人を超えた。