◎イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。
ヨルダン川西岸地区とガザ地区でイスラエル軍とパレスチナ武装勢力による銃撃戦が相次ぎ、パレスチナ人少なくとも6人が死亡、数十人が負傷した。パレスチナ保健省が20日、明らかにした。
それによると、イスラエル軍はヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプを19日に急襲し、民間人を含む少なくとも4人が死亡、30人が負傷したという。
イスラエル軍は翌日も取り締まりを続け、ヨルダン川西岸で1人、ガザ地区で1人の死亡が確認された。
イスラエル軍はこの1年半、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区をほぼ毎日取り締まっている。パレスチナの過激派はこれに反発し、ユダヤ人を標的にしている。両国の緊張はガザ地区にも広がっているようだ。
イスラエル軍の報道官は20日、ヨルダン川西岸のジャバリア難民キャンプを取り締まった際、パレスチナ武装勢力の戦闘員が銃を乱射し、爆発物を投げつけてきたため、応戦したと発表した。
パレスチナ保健省によると、イスラエル軍はジャバリア難民キャンプで19歳の非武装の男性を射殺したという。
ガザ地区では25歳の男性がイスラエルとの境界線近くに接近したという理由で射殺されたと伝えられている。
ヨルダン川西岸や東エルサレムなどで今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は190人近くに達した。パレスチナ人の攻撃で今年死亡したイスラエル市民は31人となっている。
イスラエル政府は今週、パレスチナ武装勢力の動きが活発になっているとして、ガザ地区につながる国境検問所を封鎖した。