◎レバノン保健省によると、昨年10月以来、イスラエル軍の攻撃による死者は2400人近くに、負傷者は1万1000人を超えた。
2024年10月16日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆で全壊した建物(AP通信)

イスラエル軍が16日、レバノン南部や首都ベイルート郊外を爆撃し、少なくとも16人が死亡、52人が負傷した。保健省が明らかにした。

イスラエルがヒズボラへの圧力を強める中、イスラエル軍の戦車部隊が国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の基地を砲撃し、国際的な批判を巻き起こしている。

イスラエル軍によると、空軍の空挺部隊は16日、南部にあるヒズボラの関連施設数十カ所を攻撃したという。

レバノン保健省は2つの市庁舎への攻撃で少なくとも16人が死亡、52人が負傷したと明らかにした。

ミカティ暫定政権はこの攻撃を非難。「イスラエル軍はイランと同盟を結ぶヒズボラに対する攻撃と主張しながら政府の庁舎を破壊している」と断じた。

ミカティ(Najib Mikati)首相は声明で、「イスラエルの攻撃により避難を余儀なくされた市民を支援するために働いていた公務員が標的になった」と述べた。

イスラエル軍は15日深夜にも南部の複数の建物を空爆。少なくとも15人が死亡したと伝えられている。イスラエル軍は声明で、「ヒズボラ司令官の拠点を空爆した」と述べた。

先月末に暗殺されたヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師の代理は15日、少なくとも22人が死亡したレバノン北部への13日の空爆に対抗し、イスラエルへの攻撃を強化すると宣言した。

イスラエルはこの空爆でヒズボラの拠点を破壊したと主張。国連は独立した調査を行うよう求めている。

レバノン保健省によると、昨年10月以来、イスラエル軍の攻撃による死者は2400人近くに、負傷者は1万1000人を超えた。犠牲者の8割が過去1ヶ月の戦闘で死亡している。

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