▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万5227人、負傷者は10万7573人となっている。
2024年12月21日/イスラエル、テルアビブ市内、ガザ紛争の終結を求めるデモ(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が21日、パレスチナ・ガザ地区北部を空爆・砲撃し、少なくとも21人が死亡、数十人が負傷し、多くの市民が瓦礫の下敷きになった。ガザ当局が明らかにした。

それによると、イスラエル軍が北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院近くにとどまる市民に退避を命じ、その後、砲撃を開始したという。

ガザ保健省は過去24時間のイスラエル軍の攻撃により、少なくとも21人が死亡、61人が負傷し、行方不明者の捜索が続いていると明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはカマル・アドワン病院の関係者の話しとして、「周辺の複数の建物が全壊し、多くの避難民が瓦礫の下敷きになったという情報がある」と伝えている。

イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。

イスラエル軍は21日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がテルアビブに向けてロケット弾を発射し、ガラスが割れるなどして16人が軽傷を負ったと明らかにした。

イスラエル軍はロケット弾の迎撃に失敗したと発表。フーシ派は声明で、テルアビブの軍事目標を破壊したと主張した。

国連児童基金(ユニセフ)は21日に公表したレポートの中で、「ガザの多くの子供が凍え、飢え、病気になり、厳しい現実に適応できず、心に取り返しのつかない傷を負っている」と嘆いた。

それによると、ガザの子供や女性の96%が食料の確保に苦労し、1日1食取れるか取れないかの「瀬戸際」に追い込まれているという。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万5227人、負傷者は10万7573人となっている。

テルアビブでは21日、ガザ紛争の即時終結とイスラエル人捕虜の解放を求めるデモが行われ、数千人がシュプレヒコールを上げた。

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