イスラエル軍、ヨルダン川西岸でパレスチナ人男性射殺
殺害されたのは57歳の男性。ナブルス南部のパレスチナ人居住区近くで撃たれ、その場で死亡が確認された。
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イスラエル兵がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人男性を射殺した。パレスチナの保健省が5日、明らかにした。
それによると、殺害されたのは57歳の男性。ナブルス南部のパレスチナ人居住区近くで撃たれ、その場で死亡が確認されたという。
パレスチナ通信(WAFA)は地元当局者の話しとして、「イスラエル兵は現場に向かおうとした救急車に銃を向け、立ち去るよう命じた」と伝えている。
イスラエル軍は声明で、「検問所付近で活動中の兵士に対し身元不明の男が不審な物体を投げつけたため、排除した」と主張した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、南部ベツレヘムでも暴力事件が確認された。
それによると、イスラエル兵は市南東部の地区に進入し、軍事検問所を設置したという。
イスラエル兵はその後、検問所近くの2つの集落に押し入り、イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人のポスターを撤去した。
ヘブロン南部の地区ではナイフや棒を手にしたユダヤ人入植者が乱入し、生後3ヶ月の乳児を含む20人が負傷した。
この乱闘を目撃したパレスチナ人活動家はトルコ国営アナトリア通信の取材に対し、「ユダヤ人たちは複数人をナイフで刺し、少なくとも9人が治療のため病院に緊急搬送された」と語った。
イスラエル政府はフランスやイギリスなどによるパレスチナ国家の承認への対応策として、ヨルダン川西岸の併合を検討している。
全域の併合を検討しているのか、ユダヤ人入植地だけかなど、詳細は明らかになっていない。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でヨルダン川西岸、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。
西岸地区と東エルサレムでは270万人のパレスチナ人の中に約70万人のユダヤ人入植者が居住している。