◎イスラエル軍はパレスチナ・ガザ北部への攻撃も継続。過去25日間の攻撃で1000人以上が死亡、その多くが女性と子供であった。
2024年10月28日/レバノン東部、イスラエル軍の空爆(AP通信)

イスラエル軍が28日、レバノン東部ベカー平原の複数の地域を空爆し、少なくとも60人が死亡した。保健省が明らかにした。

イスラエル軍はパレスチナ・ガザ北部への攻撃も継続。過去25日間の攻撃で1000人以上が死亡、その多くが女性と子供であった。

イスラエル軍は4週間近くに渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。

一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は28日、イスラエル議会が国内および占領下の東エルサレムでの活動を禁じる法案を可決したことについて、「パレスチナ人の苦しみを増大させる集団懲罰である」と非難した。ガザ地区は対象外である。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で約4万3020人、負傷者は10万1110人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は28日午後の時点で2710人、うち127人が子供であった。負傷者は1万2592人。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は28日、イスラエル議会によるUNRWA禁止法案を非難し、「これはガザ停戦やパレスチナ問題の解決をより困難にする有害なものだ」と断じた。

またグテレス氏はUNRWAの活動が制限されれば、パレスチナ難民に壊滅的な結果をもたらすことになると警告した。

反イスラムを推進するイスラエルの極右スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相は28日、UNRWA禁止法案を絶賛し、UNRWAを「テロリスト養成所」と呼び、「アラブ人はこの国から出ていけ」と主張した。

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