イスラエル軍がレバノン南部空爆、子供含む5人死亡、2人負傷
この空爆でオートバイと車が大破。3人の子供と父親を含む5人が死亡、母親は負傷し、病院に搬送されたという。
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イスラエル軍がレバノン南部を空爆し、3人の子供を含む5人が死亡、2人が負傷した。レバノン保健省が21日、明らかにした。
それによると、この空爆でオートバイと車が大破。3人の子供と父親を含む5人が死亡、母親は負傷し、病院に搬送されたという。
イスラエル軍は声明で、親イラン組織ヒズボラのメンバー1人と民間人複数人が死亡したと発表した。
またイスラエル軍は「無関係な個人への被害を遺憾に思う。被害を最小限に抑えるよう行動している。本件の調査を進めている」と述べた。
レバノンのサラム(Nawaf Salam)首相はX(旧ツイッター)への投稿で、この攻撃を「民間人に対する露骨な犯罪、南部の集落に戻ろうとする国民に対する威嚇メッセージだ」と非難した。
イスラエルとヒズボラによる停戦協定は24年11月末に発効した。
イスラエル軍は協定発効後も首都ベイルートや南部を定期的に空爆。そのほとんどがヒズボラの戦闘員やその関連施設に対するものである。
イスラエルとヒズボラは停戦発効から60日以内にレバノン南部から部隊を撤退させ、その後、レバノン正規軍とUNIFILが南部を管理することで合意していた。
しかし、イスラエルはレバノン側が合意を守っていないと主張。撤退を拒否している。
ヒズボラはこの戦争で大打撃を受け、前最高指導者のナスララ(Hassan Nasrallah)師を含む指導部のほとんどと5000人以上の戦闘員を失った。
レバノン政府は現在、米国が支援する計画に沿ってヒズボラに武装解除を求めているが、ヒズボラとその支持者はこの計画に反対。対立が深まっている。