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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午前の時点で4万8543人、負傷者は11万1981人となっている。
イエメン、首都サヌア郊外、イスラエル軍の空爆(Getty Images)

イスラエル軍が15日、パレスチナ・ガザ地区北部ベイトラヒヤを空爆し、少なくとも9人が死亡、数人が負傷した。保健当局が明らかにした。

それによると、イスラエル軍のドローンが爆弾を投下したという。

イスラエル軍はコメントを出していない。

ガザ地区のイスラム組織ハマスは前日、イスラエルとの間接協議が続く中、イスラエル系米国人1人を解放し、人質4人の遺体をイスラエル側に返還することで合意したと明らかにしていた。

イスラエル政府は先週初めにガザ国境を封鎖。停戦延長と人質の解放を求める米国の提案をハマスが受け入れない場合、「地獄を見ることになる」と警告した。

ガザ国境はそれ以来、封鎖されており、物資の搬入は完全に滞っている。

ハマスはイスラエルに対し、ガザ停戦を第2段階に移行するよう求めている。

イスラエル政府は停戦第1段階を4月20日まで延長するという米国の提案を支持。ハマスに人質を解放するよう圧力をかけてきた。

ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。

双方は仲介国を通じていくつかの要求を提示している。

第2段階の交渉では▽イスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること▽パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること▽すべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することなどが協議される予定だ。

トランプ米政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使は以前、▽ハマスが最初の日に人質の半分を解放▽残りの人質は恒久的な停戦について合意に達したときに解放すると提案していた。

一方、トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する軍事作戦を開始したとSNSに声明を投稿。フーシ派が紅海で船舶を攻撃しており、「商船や米軍艦船への攻撃を止めなければ地獄を見せる」と警告した。

フーシ当局によると、首都サヌアが空爆を受け、少なくとも9人が死亡、9人が負傷したという。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午前の時点で4万8543人、負傷者は11万1981人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

ロイター通信は15日、米政府高官の話しとして、「フーシ派に対する軍事作戦は数日から数週間続く可能性がある」と報じた。

フーシ派は今週、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開する計画を発表していた。

イエメン西部の大部分を支配するフーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃した。

この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。

トランプ氏はSNSへの投稿でこう強調した。「フーシ派による米艦船への攻撃は許されない。目的を達成するまで、圧倒的な殺傷力を行使する」

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