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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万6876人、負傷者は11万642人となっている。
2025年1月17日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部の難民キャンプ(ロイター通信)

イスラエル政府が17日、ガザ停戦協定を閣議承認した。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は16日、イスラム組織ハマスがいくつかの約束を反故にしたと主張し、閣議採決を延期していた。

停戦は1月19日に発効する。これは停戦の第1段階であり、42日間続く予定だ。

パレスチナ自治政府は17日、停戦発効後、ガザ地区の全責任を引き受ける用意があると表明。ハマスはコメントを出していないが、現時点で自治政府の立ち入りが認められる可能性は低い。

ガザ当局によると、双方が停戦に合意して以来、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で少なくとも120人が死亡、400人以上が負傷したという。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は17日、23年10月に紛争が始まって以来、1日あたり15人の子供が「人生を変えるレベルのケガや障害を負った」と明らかにした。

国連児童機関(ユニセフ)も停戦を歓迎する一方、15ヶ月間の紛争で1日あたり35人の子供が殺害されたことを国際社会は認識する必要があると指摘した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午後の時点で4万6876人、負傷者は11万642人となっている。

米国家安全保障会議(NSC)のマクガーク(Brett McGurk)中東・北アフリカ担当調整官は17日、地元メディアのインタビューで、「私が知る限り、停戦合意の細部はほぼ固まっている」と語った。

またマクガーク氏は「19日に最初のイスラエル人捕虜が解放され、7日間隔でさらに多くの捕虜が解放される予定だ」と述べた。

パレスチナの捕虜を解放するタイミングは明らかになっていない。

<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、この合意の第一段階で33人のイスラエル人捕虜を解放することに合意した。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を釈放する。

▽ハマスは33人のイスラエル人捕虜を解放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

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