◎イスラエル軍は27日、首都ベイルート南部のヒズボラ本部を空爆し、ヒズボラの首長ナスララ師らを殺害。それ以降もヒズボラ施設などへの空爆を継続している。
レバノン保健省は29日、イスラエルの空爆による、これまでに少なくとも105人が死亡、359人が負傷したと明らかにした。
イスラエル軍は27日、首都ベイルート南部のヒズボラ本部を空爆し、ヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師らを殺害。それ以降もヒズボラ施設などへの空爆を継続している。
保健省によると、南部の港湾都市シドン近郊の町にある2棟の建物に29日、ミサイルが着弾し、少なくとも32人が死亡したという。その中には避難民も含まれているようだ。
ミカティ暫定政権は29日、シドン近郊への空爆を「虐殺」と非難した。
イスラエル軍は29日、数十のヒズボラ拠点を攻撃したと声明を発表。レバノン当局によると、ベイルート南部を含む少なくとも4地域の建物が空爆を受けたという。
レバノン通信は30日未明、ベイルート中心部の地区が空爆を受けたと報じた。イスラエル軍がベイルート中心部を攻撃したのは2006年のレバノン侵攻以来18年ぶりである。
イスラエル軍は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、ほぼ毎日ヒズボラと国境沿いで交戦したきたが、ベイルートへの攻撃は控えていた。
イスラエル国境近くで生活する多くの住民が「ベイルートは安全」と信じて避難していたが、この1週間で戦火に直面することとなった。
レバノン通信によると、ベイルート中心部への空爆で少なくとも3人が死亡したという。イスラエル軍が何を狙ったかは不明である。
イスラエル軍は29日、ヒズボラの幹部の一人を殺害したと明らかにした。
同軍はこの1週間でナスララ師を含むヒズボラ幹部7人を殺害したと主張している。