◎西岸地区における今年の暴力事件数はここ数年で最悪となっている。
2022年7月29日/ヨルダン川西岸地区、デモ集会の参加者たち(Nasser Nasser/AP通信)

パレスチナ自治政府は3日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区のナブルスでパレスチナ人男性2人を射殺したと発表した。

イスラエル軍は同日、西岸地区のパレスチナ人居住区フワラで先月イスラエル兵2人が射殺された事件に関与した男2人を逮捕したと報告した。

軍によると、取り締まりの過程で銃撃を受けたため応戦したという。

パレスチナ保健省はナブルスで2人が射殺されたとしているが、それ以上の詳細は不明。

西岸地区における今年の暴力事件数はここ数年で最悪となっている。イスラエル軍はほぼ毎日、武装勢力の拠点とされる地域を急襲し、多くの犠牲者を出してきた。

米国は現在、この地域の緊張を和らげるために、ヨルダンおよびエジプトと共に会談を仲介している。

今年西岸地区でイスラエルの治安当局に殺害されたパレスチナ人はこれで88人。東エルサレムと西岸地区で今年殺害されたイスラエル人は15人となっている。

イスラエル軍は殺害した者のほとんどが武装勢力であったと報告している。しかし、地元の人権団体は抗議デモに参加した若者や、デモに関与していない一般市民が巻き込まれたと非難している。

イスラエル軍は3日、同国の領空に侵入を試みた無人偵察機をガザ地区上空で撃墜したと発表した。

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスによると、この無人機は市内で演習を行っていたという。それ以上の詳細は明らかにされていないが、死傷者は出ていないようだ。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、西岸地区、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。

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