◎パレスチナの活動家たちはラマラの北に位置する集落近くでユダヤ人の入植地拡大に抗議するデモを行っていた。
パレスチナ自治政府は29日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区で行われた集会を襲撃し、16歳の青年が死亡、少なくとも5人が負傷したと発表した。
保健省によると、この若者は実弾で胸部を撃ち抜かれていたという。
パレスチナの活動家たちはラマラの北に位置する集落近くでユダヤ人の入植地拡大に抗議するデモを行っていた。
イスラエル政府はこの取り締まりに関する声明を発表していない。
AP通信によると、現場に集まった抗議者約250人は道路を封鎖し、ユダヤ人入植者と警察のパトロール部隊と殴り合ったという。その後、イスラエル軍が介入し、スタングレネードや催涙ガス弾が使用された。
パレスチナ通信(WAFA)は情報筋の話を引用し、「兵士とユダヤ人入植者が銃を使用したため、デモ隊は撤退を余儀なくされた」と報じている。
AP通信の取材に応じた男性は「ゴム弾で撃たれた」と語った。パレスチナ保健省によると、負傷した5人のうち3人が実弾で、2人はゴム弾で撃たれていたという。
イスラエルの入植地拡大に抗議デモは、1967年の第三次中東戦争でイスラエル軍が東エルサレムなどを占領して以来、ほぼ毎週行われている。
パレスチナ自治政府は東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の建設を目指しており、ユダヤ人入植者約50万人がその妨げになると非難している。