◎イスラエルとパレスチナでは暴力事件が多発し、緊張が高まっている。
ヨルダン川西岸地区、イスラエル軍とパレスチナ人抗議者(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ保健省は3日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区の検問所でパレスチナ人を射殺したと明らかにした。

イスラエル軍報道官によると、事件は西岸地区のナブルスにある検問所で3日に発生。25歳の男が検問所に配備されている部隊に近づき、停止命令を無視したという。

兵士は警告射撃したのち、男を射殺した。

パレスチナの一部メディアは目撃者の話を引用し、「男性は検問所近くで抗議するために兵士に声をかけ、射殺された」と報じている。

イスラエルとパレスチナでは暴力事件が多発し、緊張が高まっている。

イスラエル軍は先週、西岸地区のジェニン難民キャンプを急襲し、武装勢力の戦闘員とみられる10人を殺害。その翌日、東エルサレムのシナゴーグ前でパレスチナ人が銃を乱射し、7人が死亡した。

今回の銃撃事件で今年イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は36人となった。

昨年西岸地区と東エルサレムで殺害されたパレスチナ人は150人近くに達した。

イスラエル政府は「殺害したパレスチナ人の大半は過激派の戦闘員」と説明している。しかし、地元の人権団体は非武装のデモ参加者やジャーナリストも殺害されたと非難している。

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