◎この攻撃により、今年西岸地区でイスラエル当局に殺害されたパレスチナ人は104人となった。
パレスチナ自治政府は6日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区でパレスチナ人2人を射殺したと発表した。
2人は前与党ファタハの武装部門「アルアクサ殉教者旅団」の戦闘員と伝えられている。
パレスチナ保健省によると、イスラエル軍の特殊部隊は西岸地区中心部の住宅街を一時封鎖し、2人が隠れ家として使用していたとされる民家を急襲したという。
イスラエル軍は声明で、「この2人は今週初め、近くのイスラエル人居住区で銃を乱射した」と述べている。この銃撃事件ではイスラエル人1人が負傷した。
ソーシャルメディアで共有された動画には、トタン屋根の上に横たわれる男性2人の遺体が映っている。
パレスチナの地元メディアは目撃者の話しとして、「特殊部隊は2人の死亡を確認した後、立ち去った」と伝えている。
この攻撃により、今年西岸地区でイスラエル当局に殺害されたパレスチナ人は104人となった。
西岸地区ではこの1年、暴力事件が急増し、緊張が高まっている。
イスラエル軍はほぼ毎日、西岸地区のパレスチナ人居住区を取り締まり、過激派とされる市民を逮捕してきた。
この1年でイスラエル当局に殺害されたパレスチナ人は250人近くに達した。イスラエル軍は「そのほとんどが過激派の戦闘員」と主張しているが、抗議デモに参加した若者や暴力に関与していない女性や子供も殺害されている。