◎イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
シリア・ダマスカスの在イラン領事館で爆発があり、少なくとも7人が死亡した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が1日に報じた。
それによると、イスラエル軍のミサイル攻撃でイラン革命防衛隊(IRGC)の高官を含む7人が死亡したという。
イスラエル政府はこの主張に関する声明を出していない。地元紙ハーレツは政府関係者の話しとして、「ダマスカスの爆発に関してコメントすることはない」と伝えている。
イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。在外公館への空爆は異例である。
IRGCによると、この空爆により、2016年まで精鋭部隊「コッズ部隊」を率いた高官などが死亡したという。
SANAが報じた映像には全壊した領事館とみられる建物が映っていた。それによると、同じ敷地内にある大使館本館は無事だったという。
シリアの駐イラン大使はイスラエルを非難し、救助隊が瓦礫の下敷きになった職員を探していると声明を出した。
また大使はイスラエルへの報復を誓い、同規模の攻撃を行うと言明した。「シオニスト政権は同規模の厳しく激しい攻撃に直面するでしょう...」
イスラエル軍は先週末、北部アレッポ州にあるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのミサイル基地を空爆。イギリスのNGOシリア人権監視団はこの空爆でシリア軍兵士36人、ヒズボラ戦闘員7人、イランの支援を受ける民兵の戦闘員1人が死亡、数十人が負傷したと報告している。