▽イスラエル軍はアサド旧政権が崩壊した後も、その武器庫や軍事インフラを空爆し続けている。
イスラエル軍がシリア・ダマスカス近郊の町を空爆し、少なくとも11人が死亡した。イギリスのNGOシリア人権監視団が29日、明らかにした。
イスラエル軍はアサド旧政権が崩壊した後も、その武器庫や軍事インフラを空爆し続けている。
シリア人権監視団によると、最新の空爆はダマスカスの北東に位置するアドラ近郊で確認され、民間人を中心に少なくとも11人が死亡したという。
シリア人権監視団はイスラエル軍が前政権の武器庫を狙ったと報告している。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「アサド派の武器が標的になり、少なくとも6人が死亡した」と報じた。
イスラエル政府はコメントを出していない。
イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあったアサド(Bashar Assad)前大統領の支配下に置かれていた地域を数百回空爆してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
空爆の標的は正規軍かイランの支援を受ける勢力であることが多い。イランはレバノンの過激派ヒズボに武器を送る際、シリアを中継地として利用してきた。
イスラエル軍はタハリール・アルシャーム機構(HTS)率いるイスラム勢力にアサド氏の武器が渡ることを恐れ、武器庫や施設を空爆しているものとみられる。
暫定政権はイスラエルに空爆を中止するよう求めている。