▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午後の時点で4万5581人、負傷者は10万8438人となっている。
イスラエル軍が2日、パレスチナ・ガザ地区中部ヌセイラトの難民キャンプなどを爆撃し、過去24時間で少なくとも71人が死亡、100人以上が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになった。ガザ当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ヌセイラトへの空爆では少なくとも1つの建物が全壊し、5人が死亡、ボランティアが行方不明者を捜索している。
パレスチナ通信(WAFA)はイスラエル軍が元旦から2日かけて市内各地を34回空爆したと報じた。
南部ハンユニスでは1日、イスラエル軍が「安全地帯」に指定しているエリアが数回空爆を受け、少なくとも12人が死亡した。
イスラエル軍はその後、北部ジャバリアやガザ市の複数の建物も空爆。100人を超える死傷者が出た。
パレスチナの人権団体アルハクは元旦の空爆を「狂気の沙汰」と非難。「世界各地で新年を祝うイベントが開催される中、ガザ地区ではこの世のものとは思えない大虐殺が繰り広げられている」と嘆いた。
またアルハクはイスラエル軍が安全地帯に指定したエリアを空爆していると非難。「安全地帯に指定することで市民を油断させ、人が集まったタイミングを見計らってミサイルを撃ちこんでいる」と主張した。
国連は2日、イスラエル軍が病院を標的にしていることを非難。医療施設への攻撃をやめ、医療従事者や患者以外の立ち入りを禁止する必要があると訴えた。
ガザ当局は1日、市内で7人目の乳児が低体温症により死亡したと報告。これで低体温症による犠牲者は8人となった。数日にわたる大雨で多くのテントが水没している。
イスラエル軍は昨年末、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午後の時点で4万5581人、負傷者は10万8438人となっている。