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イスラエル軍のガザ攻撃でパレスチナ人5人死亡、保健当局が発表

今回の攻撃は米国が仲介した停戦合意が続く中で発生したもので、ガザ情勢の緊張が依然として高いことを示している。
2025年7月16日/パレスチナ自治区、ガザ地区ハンユニスの医療施設前(AP通信)

イスラエルによる空爆と銃撃により、パレスチナ・ガザ地区で5人のパレスチナ人が死亡した。地元当局が10日、明らかにした。今回の攻撃は米国が仲介した停戦合意が続く中で発生したもので、ガザ情勢の緊張が依然として高いことを示している。

保健当局によると、中部デイル・アル・バラフでイスラエル軍の空爆により電動バイクに乗っていた2人が死亡した。その後、同地域でドローンによる攻撃で女性が死亡し、南部ハンユニスでは地上部隊の銃撃により男性1人が命を落とした。また、北部ジャバリアでも別の男性がイスラエル軍の発砲で死亡したという。

イスラエル軍はコメントを出していないものの、今回の一連の攻撃は前日に南部ラファでトンネルから出てきた武装勢力がイスラエル兵に発砲した事件への「対応」として行われたと見られる。兵士らはこの事件で複数の武装勢力を殺害したと報告し、ガザでの敵対行為が続いていることを示唆している。

今回の発表はガザ内で停戦合意が成立して以来、断続的に続く衝突と死傷者の増加を裏付けるものだ。ガザ保健省は停戦発効後の死者が500人を超えたと報告している。

ガザでは2023年10月にイスラム組織ハマスがイスラエルへの奇襲攻撃を仕掛けたことを契機に戦闘が激化した。その後の停戦合意により、人質と囚人の交換やイスラエル軍の部分的な撤退といった進展はあったものの、核心的な問題であるガザの支配体制や停戦違反の責任所在が解決されないまま衝突が続いている。

ガザ当局は多くの民間人が犠牲になっていると強調しているが、戦闘の性質上、武装勢力関係者の死傷も交錯している状況だ。加えて、国際社会は新たな暴力の拡大を警戒しており、国連の人道・安全保障担当者らは停戦の完全履行と政治的解決に向けた努力の継続を求めている。

停戦合意が有効となった後もガザでは病院や住宅地への攻撃が数多く報告され、住民の不安は根強い。先月にはガザ市と南部ハンユニスを中心に空爆や砲撃で多数の死者が確認され、子どもや医療関係者を含む民間人が犠牲となった例もある。これらの事例は停戦合意が実効性を欠いているとの批判を招いている。

今回の5人の死亡はガザ情勢が依然として不安定である現実を象徴する出来事となった。停戦を維持しつつ恒久的な平和と政治的解決を実現するため、関係各国や国際機関が更なる調整と圧力を強める必要性が改めて浮き彫りになった。

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