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イスラエル軍のガザ空爆で30人死亡、ハマスが停戦違反と主張

イスラエル軍は前日にハマスが停戦合意に違反したと報復と主張し、エジプトを国境を接するラファのトンネル付近で複数の武装勢力が活動していたことを踏まえたものだと説明している。
2026年1月31日/パレスチナ自治区、ガザ市、イスラエル軍の空爆を受けたエリア(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区で1月31日、イスラエル軍による空爆があり、少なくとも30人が死亡した。地元当局が明らかにした。

それによると、死者には女性や子供も含まれ、ガザ市内のアパートや南部ハンユニス近郊のテントキャンプ、警察署などが空爆を受けた。AP通信は病院当局者の話しとして、「警察署への空爆で少なくとも14人が死亡し、多数が負傷した」と報じた。

イスラエル軍は前日にハマスが停戦合意に違反したと報復と主張し、エジプトを国境を接するラファのトンネル付近で複数の武装勢力が活動していたことを踏まえたものだと説明している。軍は特定の標的について詳細を明らかにしていない。

一方、ハマス側はこれらの空爆を「停戦違反」と非難し、米国や仲介国に対し、イスラエルに対する圧力を強めるよう求めた。ハマスの高官は声明で「民間人を標的にした攻撃は国際法違反であり、平和への進展を危うくする」と非難した。

ガザ当局は停戦発効後のガザ側の死者がこの日の攻撃で500人を超えたと発表している。これには女性や子供を含む多くの民間人が含まれ、継続する空爆が停戦の効果を損ねているとの見解を示している。

今回の攻撃は米国が仲介した停戦合意が第2段階に進む中で発生した。停戦は2025年10月に成立し、戦闘停止とともに人道支援や捕虜交換が進められてきたが、合意の履行を巡って双方が非難を続けている。特にラファ国境検問所の再開が計画される中、空爆の発生は和平プロセスに深刻な影を落としている。

人道支援団体や国際社会は停戦を維持するための努力を強化する必要性を訴えている。ガザでは医療インフラが長期の紛争で壊滅的なダメージを受け、住民は安定した停戦と救援物資の流入を切望している。停戦の進展が人々の生活改善に直結する一方で、空爆の再発は不信感を煽り、対立を再燃させるリスクを高めている。

国連や中東の仲介国は停戦合意履行の監視体制を強化し、停戦違反とみなされる行為の調査・是正を求める姿勢を示している。しかし、双方の溝は依然として深く、和平プロセスが取り残される形で暴力が継続する可能性が指摘されている。

今回の空爆を契機として、停戦維持のための外交的努力の重要性が改めて浮き彫りとなった。ガザ地区の民間人の安全と人道支援の確保を巡り、国際社会の関与と双方の責任ある対応が求められている。

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