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イスラエル軍、ガザ地区を攻撃、ハマス幹部含む23人死亡

イスラエル軍はこれらの軍事作戦について、ガザの武装勢力がイスラエル兵に発砲し、予備役兵士が重傷を負ったことに対応したものであり、停戦違反への対処だと強調している。
2023年12月29日/パレスチナ自治区、ガザ北部への砲撃を確認するイスラエル兵(Getty Images)

イスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃で少なくとも23人が死亡した。保健当局が明らかにした。それによると、その中には7人の子どもや医療従事者が含まれているほか、ハマスの高官とイスラム聖戦の指揮官、その11歳の娘も死亡したという。死傷者の多くは北部ガザ市や南部ハンユニスで発生した空爆と戦車砲撃によるもので、地域住民の間で衝撃が広がっている。

イスラエル軍はこれらの軍事作戦について、ガザの武装勢力がイスラエル兵に発砲し、予備役兵士が重傷を負ったことに対応したものであり、停戦違反への対処だと強調している。しかしガザの医療当局は死傷者の多くが民間人で、攻撃が停戦合意の下でも継続していることを強く批判している。

今回の攻撃は米国が仲介した停戦合意の段階的実施の中で発生した。イスラエルとハマス間では2025年10月に停戦が始まったが、その後も衝突や空爆がたびたび発生し、停戦は極めて脆弱な状態にある。ガザの保健当局によると、停戦開始以降、イスラエル軍の攻撃で500人を超えるパレスチナ人が死亡、人道状況の改善も十分とは言えない。

また、イスラエル軍による攻撃はガザにおける人道支援活動にも影響を及ぼしている。エジプト国境に位置するラファ検問所が今月再開され、医療上の理由による患者の通過が一部認められたものの、その後イスラエル側の安全保障上の調整不足を理由に一部の患者搬送が中断されたとの報告がある。国際的な支援団体や地元関係者からは、このような措置が医療支援の遅延や困難につながっているとの懸念が示されている。

ガザ保健当局はこれらの攻撃による総死者数や負傷者数の正確な集計を進めているが、継続的な空爆や砲撃により救急対応が困難な状況が続いていると述べている。一方でイスラエル側は、武装勢力からの攻撃や武装解除への対応を理由に軍事行動を正当化し、停戦の履行と安全保障の確保を強調している。

国際社会は停戦の持続と緊張緩和を求めているが、現場では依然として衝突が断続的に発生し、民間人の被害が深刻となっている。人道支援団体や国際機関は双方に対し、停戦合意の遵守と民間人保護の強化を促しているものの、依然としてガザ地区は不安定な情勢が続いている。

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