イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区で16歳少年射殺
事件は西岸南部の地区で発生。イスラエル軍による治安作戦中にパレスチナ人の少年が射殺されたという。
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パレスチナ・ヨルダン川西岸で15日、イスラエル軍の作戦中に16歳の少年が銃撃を受け死亡した。パレスチナ当局が明らかにした。
それによると、事件は西岸南部の地区で発生。イスラエル軍による治安作戦中にパレスチナ人の少年が射殺されたという。
パレスチナ通信(WAFA)は情報筋の話しとして、イスラエル軍は夜間に当該地区に入り、散発的に発砲したと伝えている。その際、少年の胸に弾が当たり、病院に搬送されたものの、まもなく死亡が確認されたという。
イスラエル軍はコメントを出していない。
ヨルダン川西岸はイスラエルによる軍事占領下にあり、長年にわたり断続的な衝突が続いている。今年に入り、イスラエル軍とパレスチナ側の緊張は一段と高まっており、保健省によると、2023年10月にガザ紛争が始まって以来、西岸で1000人以上のパレスチナ人が死亡している。このうち53人が16歳未満とされる。
ヨルダン川西岸には約270万人のパレスチナ人が居住、イスラエル軍による検問や制限措置が日常的に行われている。また、何十万ものユダヤ人入植者が暮らしており、入植地の存在が衝突の一因となっている。国際社会の大多数は西岸の入植活動を国際法違反とみなしているが、イスラエル政府は歴史的・宗教的権利を主張し、違法性を否定している。
パレスチナ自治政府や人権団体は今回の事件を含む多数の死者について、イスラエル軍の過剰な武力行使や市民への不当な攻撃と非難している。一方、イスラエル側は安全保障上の必要性を理由に、武装集団の拠点掃討やテロ対策を続けていると説明する。衝突は数十年来続いており、双方に多大な人的被害と深い憎悪を生んできた。
今回の事件について、欧米諸国はコメントを出していないが、過去の類似事件を受けて国連や欧州などから双方に自制を求める声が出されている。ガザの停戦が成立していても、西岸ではいまだに暴力が収まらず、日常生活に深刻な影響を与えていることが改めて浮き彫りとなった。
