イスラエル軍、パレスチナ・ガザ地区とヨルダン川西岸を攻撃、16人死亡
今回の一連の攻撃は中東情勢がイランを巡る軍事的緊張の高まりの中でさらに不安定化していることを示している。
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イスラエル軍は15日、パレスチナ・ガザ地区およびヨルダン川西岸地区で軍事作戦を実施し、少なくとも16人が死亡した。地元当局が明らかにした。
ガザ中部ではイスラム組織ハマスが運営する車両が標的となり、警察幹部1人を含む少なくとも8人が死亡した。現場付近にいた市民も巻き込まれ、少なくとも14人が負傷したという。イスラエル側は声明で、ハマスの標的を攻撃したと認めた。
同じくガザ地区のヌセイラト難民キャンプでは住宅への攻撃により男性と妊娠中の妻、そして息子の3人が死亡した。病院関係者によると、周辺住民にも被害が及び、複数の負傷者が搬送されたという。
一方、ヨルダン川西岸北部ではイスラエル軍が走行中の車に発砲し、パレスチナ人一家4人が死亡した。犠牲者は父親、母親、そして幼い子ども2人で、いずれも頭部を撃たれていたと報じられている。車には他にも子どもが乗っており、2人が負傷した。
イスラエル軍は声明で、部隊が武装勢力を追跡する作戦中に対象車両が脅威となる行動を取ったため発砲したと説明し、事件の詳細について調査を行っているとした。一方、パレスチナ当局はこの説明を否定し、無差別攻撃であると非難した。
さらに西岸地区ではユダヤ人入植者による暴力でもパレスチナ人1人が死亡したと報告されている。2月末に米国とイスラエルによるイランの軍事作戦が始まって以降、入植者による襲撃で死亡したパレスチナ人は5人に上る。
現地ではイスラエル軍による検問や外出制限が強化され、救急車の移動や負傷者の搬送が遅れるなど、人道状況の悪化も懸念されている。医療関係者はこうした制限が緊急医療対応を困難にしていると指摘する。
昨年10月の停戦合意以降も衝突は断続的に続いており、パレスチナ側では少なくとも670人が死亡、イスラエル軍兵士も数人が死亡したと報告されている。今回の一連の攻撃は中東情勢がイランを巡る軍事的緊張の高まりの中でさらに不安定化していることを示している。
イスラエル政府は今後もハマスへの軍事作戦を継続する姿勢を示しているが、民間人の被害拡大に対する国際社会の懸念が強まり、事態のさらなる悪化を防ぐための外交的対応が求められている。
