イスラエル軍、ガザ地区北部を空爆、3人死亡、揺らぐ停戦協定
ガザは2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を発端に戦火に包まれた。
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イスラエル軍の攻撃によりパレスチナ・ガザ地区で複数の死者が確認され、停戦合意が揺らいでいるとの懸念が強まっている。ガザ保健当局は26日、北部ガザ市に対するイスラエル軍の空爆で2人のパレスチナ人が死亡、複数人が負傷したと明らかにした。
地元の医療当局は、「空爆は民間人の集団を標的にしたものであり、負傷者の救助に追われている」と述べた。イスラエル軍はこの空爆についてコメントを出していない。
同日、イスラエル軍はガザ地区南部でも別の攻撃を行い、自軍に脅威をもたらしたとして1人の武装勢力関係者を殺害したと発表した。軍によると、この人物はイスラエル権限下の区域に入り込もうとしたため、即時の危険性があると判断されたという。
これらの攻撃は米国が仲介・成立した停戦協定後も続く小規模な衝突の一部とみられている。この停戦協定は戦闘の完全停止と人道状況の改善を目的としていたが、現場では断続的な暴力が続いている。ガザ保健当局は停戦発効以降数百人がイスラエル軍の攻撃で死亡したと報告し、戦争開始後の総死者数は7万2000人を超えたと発表している。これには多くの民間人が含まれている。
イスラエル側も停戦開始以降、武装勢力との衝突で4人の兵士が死亡したと主張し、双方が互いに停戦違反を非難し合っている。イスラエル政府はイスラム組織ハマスを含む武装勢力が停戦条項を破り、攻撃行動を続けているとの立場を示している一方、パレスチナ側はイスラエル軍の攻撃が一方的であると批判している。
当初の停戦合意ではイスラエル軍によるガザからの段階的な撤退と、ハマスによるガザ行政権の一部移譲が予定されていた。しかし、両者はこうした措置の履行を巡って対立し、実効性のある進展は乏しい状態が続いている。停戦合意の「第2段階」移行は1月に開始されたが、その後も停戦違反とみられる攻撃が断続的に発生、和平への道筋はなお不透明だ。
ガザは2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を発端に戦火に包まれた。この後の戦闘でガザは壊滅的な被害を受け、広範囲な破壊と多大な人的犠牲をもたらした。そのため国際社会は停戦合意に基づく人道支援と復興の必要性を繰り返し訴えているが、現場の安全保障環境の厳しさが支援の妨げとなっている。
国際社会、とりわけ米国は停戦合意の履行を強く求めているが、双方が違反を主張する中で和平プロセスは行き詰まりつつある。専門家はガザでの小競り合いや空爆が継続する限り、停戦合意の持続性に深刻な疑問が投げかけられると指摘している。和平実現と安定化に向けた有効な措置が求められている現状で、当事者間の信頼構築はなお大きな課題となっている。
