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ガザ紛争、イスラエル軍の攻撃で3人死亡、停戦から3カ月

地元保健当局によると、死者はガザ市東部と南部ハンユニスの2カ所で確認された。
パレスチナ自治区、ガザ地区南部の通り(Getty Images)

イスラエル軍兵士による発砲で1月11日までに少なくとも3人のパレスチナ人がガザ地区で死亡し、停戦から3カ月が経過したにもかかわらず緊張が続いている。地元保健当局によると、死者はガザ市東部と南部ハンユニスの2カ所で確認された。いずれも別々の出来事で、これらの地域は一部がパレスチナ側の統治下、また一部がイスラエルの占領下にある。

イスラエル軍はガザ北部で自らの統制区域に侵入した「テロリスト」に対して発砲し、「脅威」を排除したと説明しているが、南部での発砲については詳細な説明をしていない。いずれにせよ、死者には一般住民が含まれている可能性が高く、停戦合意にもかかわらず局地的な衝突が続いていることを示している。

双方は2025年10月に約2年間に及んだ紛争を終結させる停戦に合意したが、この合意の履行は完全ではない。イスラエルとイスラム組織ハマスは互いに停戦違反を主張し、日常的に小競り合いや断続的な発砲が発生している。ハマス側の関係者は国際的な仲介者に対し、停戦協定を「脱線させようとする」イスラエルの攻撃を阻止するよう強く求めている。

ガザ保健当局の統計によると、停戦合意後の3カ月間で440人を超えるパレスチナ人が死亡し、その大半が民間人であるとされる。一方、イスラエル側では3人の兵士が停戦以降の戦闘や衝突で死亡したと報告されている。いずれの数値も双方の発表によるもので、第三者機関による独立した検証は困難である。

ガザ地区では停戦後も日常生活が通常に戻っているわけではなく、多くの住民が不安定な状況に置かれている。経済活動や復興は遅れ、住宅やインフラの損壊は広範囲に及んでいる。国連など国際機関は人道支援の強化を訴える一方、物資搬入や安全な援助活動の阻害が依然として問題となっている。これらの課題は停戦が続くか否かを左右する重要な要素になるとの指摘がある。

中東和平プロセス全体においても、今回のような局地的な死者の発生は双方の不信を深める要因となり得る。停戦機構の実効性や第三者による監視機能の強化、さらには人道支援の確保といった取り組みが求められており、国際社会がどのような役割を果たすかが今後の焦点になるだろう。

なお、こうした衝突はガザ内部だけでなく、ラテン・中東地域全体の緊張感を高める可能性も指摘され、周辺各国や国際機関が警戒感を強めている。

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