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▽イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。
イスラエルとシリアの緩衝地帯ゴラン高原、イスラエル軍(AP通信)

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、シリアの首都ダマスカスで暫定政権の軍隊が活動することを許さないと表明し、完全な非武装化を要求した。

ネタニヤフ氏は軍の式典で演説。「シリア暫定政権は非武装化しなければならず、ゴラン高原はもちろん、ダマスカスで活動することも許さない」と主張した。

シリアのアサド(Bashar Assad)前大統領は24年12月、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

ネタニヤフ氏はHTSを名指しし、「HTS部隊や新シリア軍がダマスカスに入ることを許さない」と警告した。

またネタニヤフ氏はイスラエルが不法占拠しているシリア領ゴラン高原やシリア南西部の他の地域に住むドルーズ派(イスラム教の一宗派)コミュニティに対するいかなる脅威も受け入れないと言明した。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。

ゴラン高原はイスラエルの人気観光地であり、ホテルやレストランが立ち並び、ほとんどの住民はヘブライ語を流暢に話す。住民とイスラエル当局が衝突することはほとんどない。

イスラエル軍はアサド政権の崩壊に乗じてゴラン高原とシリア南部の間の緩衝地帯を制圧。この緩衝地帯は1974年の国連協定に基づき設定された。

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