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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1月31日午後の時点で4万7460人、負傷者は約11万1580人となっている。
2025年1月31日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部を目指す人々(ロイター通信)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが2月1日、4回目の捕虜交換を行う。

パレスチナ当局は183人のパレスチナ人受刑者がイスラエルの刑務所から釈放されると明らかにした。

ハマスはイスラエル国籍の捕虜3人を解放する予定だ。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1月31日午後の時点で4万7460人、負傷者は約11万1580人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万人と推定されている。

世界保健機関(WHO)は31日、治療を必要とするパレスチナ人50人が南部ラファの国境検問所からエジプトに入ることを許可されたと明らかにした。

イスラエル軍はパレスチナ・ヨルダン川西岸で大規模な対テロ作戦を継続中だ。ジェニン難民キャンプやトゥルカレム難民キャンプなどが標的となり、先週以来、20人以上が死亡している。

一方、米国のトランプ(Donald Trump)大統領は31日、ガザ市民を隣国のエジプトとヨルダンに避難させるという提案を再度売り込んだ。

トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し、「エジプトとヨルダンはガザ市民を受け入れると思う」と語った。

「やらない方がいいという話しを聞いたが、私は彼ら(エジプトとヨルダン)はやると思っている。彼らはやると確信している。やった方がいい...」

アラブ諸国はガザ市民の移住を拒否している。ガザはパレスチナ人が将来のパレスチナ国家の一部として望んでいる土地なのだ。

反イスラムを推進するイスラエルの極右スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相はトランプ氏の提案を絶賛。「素晴らしいアイデアだ」と褒め称え、移住計画策定に取り組むと主張している。「ガザ地区とヨルダン川西岸からパレスチナ人を追い出そう!」

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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