◎ナスララ師への攻撃が成功したかどうかは不明だ。
2024年9月27日/レバノン、首都ベイルート(AP通信)

イスラエル軍が27日、レバノンの首都ベイルート南部を空爆した。

AP通信は情報筋の話しとして、「イスラエル軍はヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師を標的にした」と伝えている。

レバノン保健省によると、この空爆で少なくとも2人が死亡、76人が負傷したという。

APは情報筋の話しを引用し、「この空爆が行われたとき、ナスララ師とその側近数人がベイルートを急遽訪問。イスラエルはこの空爆の1時間前にナスララ師を攻撃することを米国に知らせていた」と報じている。

イスラエル軍はこの空爆で地下の標的を攻撃するよう設計された地中貫通型爆弾(バンカーバスター)を使用したとされる。

ナスララ師への攻撃が成功したかどうかは不明だ。

空爆から数時間後、イスラエル国防軍(IDF)はベイルート南郊の住民に対し、破壊された建物から少なくとも500メートル離れるよう勧告した。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は27日に国連総会で演説。当初の予定より早く27日夜にイスラエルに戻る予定だ。

ネタニヤフ氏は演説の中で、「ナスララにレバノンを奈落の底に引きずり込ませるな」と強調した。「我々はレバノンと戦争をしているのではない。ヒズボラと戦争をしているのだ...」

またネタニヤフ氏はヒズボラがレバノンを乗っ取り、イスラエルを滅ぼすと脅していると主張した。

バイデン(Joe Biden)米大統領は27日、記者団から「ベイルートの空爆を認識しているか」と問われると、「知らない」と答えた。

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