イスラエルがシリアを空爆、飛翔体発射の報復
イスラエルはシリア暫定政府を「ジハード主義者の集まり」と呼んでいる。
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イスラエル軍が4日、シリアから2発の飛翔体が発射された報復として、暫定政府の武器保管庫を空爆した。
暫定政府はイスラエル軍の攻撃により「多大な人的・物的損失」が発生したと明らかにした。
また政府は「シリアは地域内のどの国にも脅威を与えていない」と述べ、南部で活動する反政府勢力を取り締まり、民主主義を確立する必要性を強調した。
イスラエル軍は先週にもシリア北西部ラタキアと海岸沿いの都市タルトゥースを空爆していた。
イスラエル軍は昨年12月にアサド政権が崩壊して以来、軍事資産が暫定政府の手に渡るのを防ぐため、シリア領内を数百回空爆。2月末には南部の武器庫を含む軍事施設を空爆した。
イスラエルは暫定政府を「ジハード主義者の集まり」と呼んでいる。
またイスラエルは暫定政府による治安部隊の展開を容認しないと表明、ゴラン高原の境界に軍隊を派遣している。
イスラエル軍によると、シリア領内から発射された2発の飛翔体は空き地に落下、爆発しなかったという。
イスラエル軍はアサド政権の崩壊に乗じてゴラン高原とシリア南部の間の緩衝地帯を制圧。この緩衝地帯は1974年の国連協定に基づき設定された。
両国は最近、紛争を回避するための直接交渉を開始した。