◎イスラエル軍はコメントを出していない。
イスラエル軍がシリア中部の複数の地域を空爆し、少なくとも4人が死亡、13人が負傷、複数の建物で火災が発生した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が9日に報じた。
それによると、イスラエル軍は9日早朝、中部ハマ州の高速道路などにミサイルを撃ち込んだという。
SANAは当局者の話しとして、「これらの空爆により、少なくとも4人が死亡、13人がハマ州西部の国立病院に搬送された」と伝えている。
イギリスのNGO「シリア人権監視団」は9日、シリアで活動するイランの民兵拠点と兵器開発を行っている研究所などが標的になったと報告した。
SANAは海岸沿いの都市タルトゥース周辺でも爆発が確認されたと報じている。
イスラエル軍はコメントを出していない。
イスラエルは宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
空爆の標的はアサド軍かイランの支援を受ける勢力であることが多い。イランはレバノンの過激派組織ヒズボラに武器を送る際、中継地としてシリアを利用している。